Column
Vol12: 塁審について2007
今回は塁審についてです。
以前、Vol7においても塁審について書きましたが、色々と改定されたこともあり、以前のものを書き直します。

一塁塁審

ランナーがいない場合の構える位置は、ファーストベース後方8mくらい。
 (以前は6mくらいでしたが、ライトゴロやセカンドゴロの判定時に打者走者と交錯しないため、
  もしくは、ライトや時にはセンターへの飛球を追いかけるために2mほど後ろになりました。)
 また、ファウルラインを跨いで構えている人を見かけますがNGです。ファウル地域で構えます
 ライトのファウルライン際への打球に対して、体を反転することで、ファウルラインを跨げるような位置、
 ファウルラインよりファウル側へ2,30cmほどの所に右足
 肩幅よりやや広く開いたところへ左足がくるあたりの位置です。
ランナーがいる場合の構える位置は、ファーストベース後方2m〜4mくらい。
 (牽制球のジャッジをする必要があるので近づきます。一塁手の構えによって見やすい位置を取ります。)
 あとは、ランナーがいない場合の構える位置と同様に、
 体を反転することでファウルラインを跨げる辺りのファウル地域で構えます
打者走者に対するジャッジ位置は、原則、送球の飛んでくる方向に対して90度の位置
 例えば、3塁上から送球された場合は、ファウル地域からライト方向のフェア地域へ移動をして判定をします。
 この際、あまり近づきすぎず、捕球をする1塁手とファーストベースが見渡せる位置
 (最初に離れた8mの距離をキープした辺り)にてジャッジをします。
1塁手や2塁手、もしくはライトへの打球に対して
 以前はファーストベースからセカンドベースと逆に2m〜4mくらい行ったファウル地域でジャッジをしていましたが、
 落球に対するミスジャッジ防止のため、このような場合も原則はフェア地域、
 ファウルライン際への打球に対しては、スリーフットレーン内で判定をします。
 この際も、打者走者と交錯をしないように、捕球をする1塁手とファーストベースが見渡せる位置
 (最初に離れた8mの距離をキープした辺り)にてジャッジをします。
右打者の場合はスイングのジャッジを忘れないようにしましょう。
外野への打球を追う場合、ランナーが1塁、もしくは2塁にいて、二塁審判が内に入った場合は、
 センターよりライト側への飛球全てです。
 それ以外の場合は、ライトよりファウルライン側の飛球に対してジャッジをします。

二塁塁審
・ランナーが1塁や2塁にいてセカンドベース前で構える時に膝を着いて構えている人を見かけます。
 野手への気遣いはわかりますが、打球を避けたり、素早い移動が出来なくなるので必ず立って構えましょう
構える位置ランナーがいなければセカンドベースからファーストベースと逆側に8m
 さらにセンター寄りに2mほど行った辺り。
 ランナーがいる場合はセカンドベースからファーストベースへ2m、ホームベース側へ2mくらい行ったの辺り。
セカンドベースの前で構える場合、2塁手の前進守備、3塁手のカットプレイやショートからの1塁送球時
 邪魔にならないように注意しましょう

 (二塁手からクレームがあった場合は、どちらへ避けて欲しいか聞くとよいでしょう。)
・ジャッジはセカンドベースに入ってくるボールの軌道と走ってくるランナーを見て両者が見渡せる位置、
 また、捕球する野手の構えによって見やすい位置に素早く移動をしてジャッジしましょう。
外野への打球を追う場合、ランナーが1塁、もしくは2塁にいて、内に入った場合は、
 外野への飛球を判定する必要はありません。
 それ以外の場合は、レフトからライトまでの間全ての飛球に対してジャッジをします。

三塁塁審
構える位置は一塁塁審と同じく、ランナーがいない場合はサードベース後方8mくらい。
 ランナーがいる場合はサードベース後方2m〜4mくらい。
 体を反転することでファウルラインを跨げる辺りのファウル地域で構えます
左打者の場合はスイングのジャッジを忘れないようにしましょう。
・クロスプレーをジャッジするのは難しく、3塁でのミスジャッジはかなり厳しい非難を浴びます。
 その割にはあまり動かず、どんな打球もサードベース後方でジャッジをしている人を見かけます。
 例えば外野への打球では、一度ファウル地域に出てから、ボールの入ってくる方向と走者の様子や
 3塁手の構えからジャッジしやすい位置へ移動
した方がジャッジをしやすいことが多いです。
 例えばレフトからの送球では、ファール地域から投手側に回り込んでジャッジをすると見やすい場合もあります。
 基本は1塁塁審と同様、送球の飛んでくる方向に対して90度の位置です。

あとどの塁審にも共通して言えることですが、
アウトのジャッジが早いとタイミングだけでジャッジをしたように思われがちです。
セーフのジャッジはすぐに、クロスプレーであればジェスチャーを大きく!
アウトのジャッジは一呼吸置いて(キャッチしたボールを確認するくらいの間を持って)からが基本です。
何事にも、「きちんと見ているぞ!」と思わせることが重要です。
例えば、ランナーがいるときは少し腰を落として構えるとよりきちんと見ている感じが増すなど、
ちょっとしたことで良く見えることもあります。

2007.04.01
Vol7: 塁審について(記載内容が古いので、↑を参考にしてください。)
今回は塁審についてです。
通常各支部が主催する公式戦の試合では、球審(本塁審判)は連盟の審判部の方が行い、塁審を対戦チーム以外の別チームから選出された人が行います。
当然チームのレベルや担当する人によって審判のレベルはまちまちなのですが、時折ひどい塁審を目にします。

対戦チームの選手は真剣勝負をやっているので、当然ジャッジの内容ややり方に信頼ができない塁審には罵声が飛ぶこともあります。

塁審をやりたくてやっている人も少ないと思います。
試合前なら「暑いから体力温存のためにやりたくないなぁ。」と思いますし、
試合後なら「疲れたからやりたくないなぁ。」とも思います。負け試合後ならなお更です。
やりたくない上に文句まで言われたら最悪な気分ですよね。
試合前ならテンションが下がるかもしれないですよね。

でも、審判の練習とか教育ってあんまり受けた記憶がないんですよね。
ダラダラやっている人が注意されたり文句を言われるのはなんとも思いませんが、「多分、やり方を知らなかったんだろうなぁ。」という感じのジャッジに文句を言われているのを見ると、「本人も悪気はなく、真面目にやったんだろうな。」と思って、ちょっとかわいそうな感じがします。

そこで最近見ていて、球審から注意されていたのを見て覚えている事や、文句を言われないようにこれくらいは知っておいた方がいいと思うことを以下にまとめます。
とはいえ、私、最近では審判講習会に出ていないもので、最近のやり方として正しいかどうか心配な部分もあるので、もし審判講習会に出た方で「これ違うんじゃない?」というような内容がありましたら連絡をくださいね。
(基本的なことしか書かないので問題ないとは思いますけど。。。)

一塁塁審
・ファウルラインを跨いで構えている人を見かけます。ファウル地域で構えましょう
 (昔は跨いで構えていた記憶があるのですが、最近は球審に注意されますよ。
  余談ですが、一塁手がファウルラインを跨いで牽制球を待つのはNGです。見かけたら注意しましょう。)
構える位置が人によってバラバラですが、ランナーがいない場合はファーストベース後方6mくらい。
 (フェアとファールのジャッジをしてから打球を避けるにはこれくらい余裕が必要でしょう。)
 ランナーがいる場合はファーストベース後方2m〜4mくらい。
 (牽制球のジャッジをする必要があるので近づきます。一塁手の構えによって見やすい位置を取ります。)
・ジャッジの際には、捕球をする1塁手とファーストベースが見渡せる位置でジャッジをします。
 (あまり近づき過ぎないように注意しましょう。)
1塁手や2塁手への打球に対してフェア地域に入ってジャッジをする人を見かけます。
 回り込んで捕球をした2塁手からの1塁送球や1塁手が捕球した際の2塁手ベースカバーの邪魔になるので、
 ファーストベースからセカンドベースと逆に2m〜4mくらい行ったファウル地域でジャッジしましょう。
右打者の場合はスイングのジャッジを忘れないようにしましょう。

二塁塁審
・ランナーが1塁や2塁にいてセカンドベース前で構える時に膝を着いて構えている人を見かけます。
 野手への気遣いはわかりますが、打球を避けたり、素早い移動が出来なくなるので必ず立って構えましょう
構える位置ランナーがいなければセカンドベースからファーストベースと逆側に6m
 さらにセンター寄りに2mほど行った辺り。
 ランナーがいる場合はホームベースとセカンドベースのラインと、ホームベースと2塁手のラインの中間で、
 セカンドベースから6mくらい前の辺り。
 (個人的にはランナーが1塁の場合はショート側にいた方が盗塁のジャッジがしやすいと思うのですが、
  審判部の指示通り、必ず2塁手側で構えてください。)
セカンドベースの前で構える場合、2塁手の前進守備、3塁手のカットプレイやショートからの1塁送球時
 邪魔にならないように注意しましょう

・ジャッジはセカンドベースに入ってくるボールの軌道と走ってくるランナーを見て両者が見渡せる位置、
 また、捕球する野手の構えによって見やすい位置に素早く移動をしてジャッジしましょう。

三塁塁審
構える位置は一塁塁審と同じく、ランナーがいない場合はサードベース後方6mくらい。
 ランナーがいる場合はサードベース後方2m〜4mくらい。ファイル地域で構えましょう
左打者の場合はスイングのジャッジを忘れないようにしましょう。
・クロスプレーをジャッジするのは難しく、3塁でのミスジャッジはかなり厳しい非難を浴びます。
 その割にはあまり動かず、どんな打球もサードベース後方でジャッジをしている人を見かけます。
 例えば外野への打球では、一度ファウル地域に出てから、ボールの入ってくる方向と走者の様子や
 3塁手の構えからジャッジしやすい位置へ移動
した方がジャッジをしやすいことが多いです。
 例えばレフトからの送球では、ファール地域から投手側に回り込んでジャッジをすると見やすい場合もあります。

あとどの塁審にも共通して言えることですが、
アウトのジャッジが早いとタイミングだけでジャッジをしたように思われがちです。
セーフのジャッジはすぐに、クロスプレーであればジェスチャーを大きく!
アウトのジャッジは一呼吸置いて(キャッチしたボールを確認するくらいの間を持って)からが基本です。
何事にも、「きちんと見ているぞ!」と思わせることが重要です。
例えば、ランナーがいるときは少し腰を落として構えるとよりきちんと見ている感じが増すなど、
ちょっとしたことで良く見えることもあります。

以上、真剣勝負に水を差すことがないことを願ってます。
上記以外にも覚えることは沢山あります。興味がある方は審判講習会に出ることをお勧めします。
2006.01.04