Column
Vol3: Baseballはアッパー、野球はダウン?
松井稼頭央選手が西部ライオンズからニューヨークメッツに移籍した時に
「アメリカではアッパースイングを教えるが、日本のダウンスイングをする松井稼頭央選手が通用するか?」
といった内容のスポーツ記事を目にしました。
ちょっと私の書き方が悪くって分かりづらいかも知れませんので補足をすると、
日本ではダウンスイングなるものを信仰して上から鋭く叩くような打ち方を指導する人が多いですよね。
でもアメリカでは違うらしいのです。アッパースイングを教えるんですってね。
そのスポーツ記事だけではなくって他でも見たことがあるので、強ち嘘ではないようです。
では他の日本人バッターは?というとイチローも松井秀喜もアッパーだという論調でした。

確かに、イチローも松井秀喜もバットの振り始めでは、どちらかと言えば後ろ肩が下がり気味で、
少なくても「上から叩く」といった感じのスイングではありませんね。
これも振り始めの時であって彼達の腕の動きは上から下ですし、
日本で言う「アッパー」とは少し違うのかもしれません。

ミスタータイガースの掛布がよくTVで言います。
「バットのヘッドが立った状態から鋭く叩けている。」
おおよそこれが重要なのでしょうね。
バットのヘッドが下がった状態からスイングが開始されるのを強制するために
日本では「上から!上から!!」と言うのでしょう。

(アメリカの野球史を詳しく知りませので憶測ですが、)
逆に体が前に突っ込んだ状態でスイングするのを強制するために
「アッパースイングを教える」という表現になったと考えています。

結局、ベースボールだろうが、野球だろうが、
バッティングは確率良く遠くまで飛ばすことに変わりないのですから、
多少の風土による違いはあっても理想のフォームはさして変わりないと思います。

Vol1にある私が2004年からバッティングフォームを変えたとある内容の1つが、
この理想のフォームを目指してですが、
実は某生命保険のCMで松井秀喜選手がテニスの壁打ちのようなことを、
ラケットではなくバットでやっている時のゆったりとしたフォームが
とても綺麗だと感じて真似をしたかったのですが、、、
なかなかうまくいきませんね。
2005.04.03